過去の違反記録を確認できる書類が「運転記録証明書」。
特にタクシー、トラック、バスなどの車両の使用を主とした職業であれば、提出を求められる機会が多い書類です。
…実は似たような書類も多いので間違えやすい書類でもあります。
検索でもヒットすることが多いですが「運転免許経歴証明書」や「運転経歴証明書」とは別物なので注意。(違いなどについては記事の後半にて。)
今回は運転記録証明書で確認できる違反内容や取得方法などについて。
運転記録証明書とは?概要や取得方法
出典 運転経歴に関する証明書 自動車安全運転センター
運転記録証明書で確認できる内容は、過去1年、3年、5年のいずれかの違反内容(違反した日付や点数)、証明書を取得した時点での行政処分歴、交通違反の累積点数です。
運送業など車両を使用することが多い場合は、会社から提出を求められる機会が多くなると思います。
会社によって基準は異なりますが当然違反内容は採用に大きく関係し、大きな違反をすればそれだけ会社に与えるリスクも高い、小さな違反でも度々繰り返すようならリスクになるなどの基準となるでしょう。
提出を求められる機会は大手になるほど高まり、中小企業では提出を求められないケースもあるといった傾向があるようです。
また、運転記録証明書を発行したときに無事故無違反の期間に応じ、SDカード(safe driver)という特典付きのカードを発行してもらえます。
期間 | カードの色 |
---|---|
1年以上2年未満 | グリーン |
2年以上4年未満 | ブロンズ |
4年以上10年未満 | シルバー |
10年以上20年未満 | ゴールド |
20年以上 | スーパーゴールド |
条件をクリアしていれば運転記録証明書の発行と同時にもらえるので、それ以外に特別な申請をする必要はありません。
該当店舗に限られますがガソリン代、レンタカー料金、引越し費用などで、料金の割引や値引きが受けられるようになります。
運転記録証明書で確認できる内容
運転記録証明書に記載されるのは交通違反による免許停止処分や免許取消処分の回数、交通違反を起こした日付、違反内容、違反点数になります。
よくある質問ですが、この証明書に記載されるのは上記の内容だけなので、逆に言えばこれ以外の免許の紛失、免許の失効、免許の再取得などの記録は記載されません。
運転免許の失効、取得日などについては「運転免許経歴証明書」という別の書類で確認することができます。
運転記録証明書の各項目についての詳細は次の項目から。
行政処分の前歴
よく誤解されやすいのが行政処分の前歴(行政処分歴)は交通違反歴とは違い、免許停止処分や免許取消処分に至った回数のことになります。
交通違反による加点や反則金の回数といった意味ではありません。
免許停止処分、免許取消処分となった日付などは違反内容の項目に記載されます。
累積点数
取得時点での計算対象となっている違反点数の合計点数です。
違反内容は過去1年、3年、5年のいずれか指定した履歴が掲載されますが、累積点数は単純な違反点数の合計ではなく、取得時点で計算対象となっている点数のみを計算します。
例えば、4年前に1点の交通違反を起こしたが、それ以降は無事故無違反という状態で、過去5年間の運転記録証明書を交付した場合。
1点の交通違反は違反内容として記載されますが、すでに計算対象外となっているため、運転記録証明書を発行した時点での累積点数は0点となります。
関連記事:「運転の基本?免許の点数制度について」
内容
違反内容の各違反の頭に「○」や「●」が付くことがあります。
○は「2年間無事故無違反」の特例に該当し、累積点数の計算から除外されたもので、●は取得時点で未処分事案のものとなります。
備考
指定した範囲内で違反歴がなければ「違反、事故、処分の記録なし」と記載されます。
証明書の交付に必要な手数料
運転記録証明書の交付手数料は630円です。
※ 2010年4月1日より700円→630円に引き下げ。
過去1年、3年、5年と選択はありますがいずれを選んでも手数料は同じです。
自動車安全運転センターに直接申請する場合は上記の手数料のみで、郵便振替による申請は振り込み手数料が別途必要となります。
・JSDC(自動車安全運転センター)の公式サイト
https://www.jsdc.or.jp/
・JSDCの運転記録証明書に関するページ
https://www.jsdc.or.jp/certificate/tabid/109/Default.aspx
・JSDCの各所在地一覧と電話番号
https://www.jsdc.or.jp/center/tabid/106/Default.aspx
証明書の取得方法について
運転記録証明書を交付するための申込用紙は警察署、交番、駐在所、自動車安全運転センターにあります。
申込用紙に必要事項を記載して自動車安全運転センターに直接申し込むか、郵便局を通して申し込むかになります。
警察署などに申込用紙は置いていますが交付はしていませんのでご注意。
本人が手続きできない場合
直接申し込みなら交付は早いですが、本人が手続きできない場合には代理人による申し込みでも交付可能です。
その際に必要となるのが上記の申込用紙とは別に委任状、代理人の身分証明書(運転免許証など)が必要となります。
委任状の書式は自動車安全運転センターの「委任状の書式例」を参考にしてください。
証明書の発行にかかる時間
自動車安全運転センターのQ&Aのページにも記載されていますが、基本的に即日の発行は難しいようです。
直接申し込みの方が早く交付されますが、郵便局を通すと1週間前後かかることがあるため、運転記録証明書が急ぎ必要な場合はまず各都道府県に存在する自動車安全運転センターに電話で相談してから判断したほうがいいでしょう。
似たような書類に注意すべし!
運転記録証明書の取得の際に注意すべきことのひとつ。
…それは似たような書類があるので間違わないこと!
なんだか罠のように間違えやすい名称の書類があるので…。
以下は各書類の名称と概要です。
- 無事故無違反証明書
- 無事故無違反でいた期間のみが記載され、それ以外の違反の履歴などは一切表示されません。運転記録証明書と同様に条件を満たして交付すればSDカードを取得可能。
- 累積点数証明書
- 現在累積されている違反の日付や各点数などを知る証明書。
- 運転記録証明書と違って累積点数の計算対象となる違反しか記載されず、現在の累積点数の内訳を知りたいだけならこちらの方がわかりやすいというのはメリットに。
- しかし、運転記録証明書を会社が請求するのは確認できる最長の過去5年間で、どれだけ違反をしているかというものなので、その場合は累積点数証明書では不十分となります。
- 運転免許経歴証明書
- 過去に失効した免許、取り消された免許、現在保有している免許の取得日がわかる証明書で、運転記録証明書と間違われやすい証明書でもあります。
- 基本的に取得日は免許証でもわかりますし、全ての運転免許の取得日を明らかにしてくれるわけでもないので、使用用途は意外と狭く使用頻度は基本的に低め。
- 大型免許や第二種免許の取得の際に提出を求められる場合があります。
- 運転経歴証明書
- 運転免許経歴証明書と混同しがちな名称で間違えやすい。
- 運転免許証を自主返納した後に発行される免許証に酷似したカードで、運転免許証と同様に公的な身分証明として利用可能。つまり、運転免許経歴証明書とは全くの別物。
取消、再取得による運転記録証明書
気にする人も多いのが運転免許の再取得後に運転記録証明を交付した場合。
「違反履歴は記載される」という推測もありましたが、実際には取消になった分の違反履歴は記載されません。これは発行元である自動車安全運転センターに確認をとったので間違いないでしょう。
交通違反の履歴はその免許証番号の単位で管理されているため、運転免許の取消後、再取得で新たな免許証を取得した場合、新しい免許証番号での記録のみが印字されるとのことです。
関連記事:「点数リセット!?違反者講習の条件や内容について」

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