必要か否か?車両保険の特徴や加入率から考える

必要か否か?車両保険の特徴や加入率から考える

車両保険の必要性について色々な考え方はありますが、自分にとって必要なものかどうかを知るためには、まず車両保険の特徴などを自分なりに把握してから考えるべきかなと思います。

そんな車両保険の基礎知識などをこのページで解説していきます。

基礎知識!そもそも車両保険とは?

まず、車両保険でもポイントとなる補償範囲について。

万が一のための保険なのに補償に穴があっては備えとは呼べないものに。

なので、保険は基本的に必要な補償とそうでないものを自分なりに整理し、自分に合った組み合わせで契約していきます。

…そんな組み合わせの中で車両保険の扱いは?

まずは基本として自動車保険の中で、車両保険がどういった範囲を補償するかを確認しておきましょう。

種別対応する保険
自賠対人対物搭乗人身車両
自分運転者××××
同乗者××
×××××
相手運転者××××
同乗者××××
×××××

※ △は他人か他人でないかで補償対象が違ってきます。

…上記の一覧でおおよそ各契約の補償範囲がわかると思います。

車両保険は一番右側の項目で、何かあったときに自分の車を補償するための保険ということになります。

…で、その何かというのが…

  • ・車両同士の交通事故
  • ・落書き、いたずら、盗難
  • ・台風などの自然災害
  • ・単独事故、当て逃げ

…などによって受けた車の損害を補償するわけです。

この補償の内容についてはまた後の項目で詳しく解説します。

ここまででまず考えることは、こういった損害で「多少の修理費用は気にしない」とか、「最悪車が走らなくなってもまた買い直せば問題ない」と考えるのかどうか。

例えば、価格を抑えた中古車、通勤程度で最低限走ればいいよという程度の利用であれば、車両保険に入らないという選択肢も有りになってきます。

これで車両保険分だけ保険料を安く抑えることができるでしょう。

しかし、新車、高級車を買ったばかりで万が一の修理費用が大きいと予想される場合は、車両保険の有用性が高まるといった感じになります。

まずはここが加入の分かれ道になるのではないかと。

車両保険は対人保険や対物保険などのように不特定多数に対するものとは違い、対象が自分の車と限定されているため上記のような選択肢が生じるわけです。

要は自分の車に合わせて選ぶ保険という感じですね。

関連記事:「修理or放置?フロントガラスが飛び石で傷付いたケース」

車両保険の保険料を決める各要素

では次に車両保険の年間保険料について。

車両保険の年間保険料を決定付ける要素はいくつかありますが、特につながりの深い5つをおさえておけば、加入を決める参考になるかなと思います。

下の一覧は各項目別にどの区分が保険料に影響するかというのを、簡易的にまとめたものになります。

種別安い ← 保険料 → 高い
等級20、19、18、17…4、3、2、1
車両料率1、2、3、4、5、6、7、8、9
種類エコノミータイプ、一般タイプ
保険金額一定範囲内で自由に設定
免責金額10-10、5-10、0-10、0-0

例えば等級なら20等級など数字が高くなるほど保険料が安く、料率クラスなら1などの数字が小さいほうが保険料が安くなるといった感じになります。

しかし、ただ安価な構成だけに気を取られていると、補償範囲が穴だらけになってしまうので注意が必要です。

あとは、ぱっと見何のことやらよく分からないという項目もあると思いますので、この後の各項目で詳細を解説していきます。

等級ダウン?車両保険の使い所

等級ダウン?車両保険の使い所

まずは等級について。

等級とは個人がもつリスク率みたいなもの。

基本として保険金を使用することで等級が下がります。等級は最低の1等級から最高20等級まであり、等級が低いほど保険料は高く、等級が高いほど保険料が安くなります。

車両保険も対人賠償や対物賠償と同じく保険金を使うほど等級がダウンします。等級が下がるということはそれだけ保険料が高くなるので、保険に入っているから使うものだと考えていると大変なことになることも。

たまに、車両保険のことを理解しないまま、小さな自損事故の度に保険金を使い、保険の等級が下がりすぎて自動車保険の更新が危うくなったという話もあります。

上記は大げさな例ではありますが、車両保険はあえて使わないほうが出費が抑えられるということもあるため、そういった選択も重要なポイントになってきます。

保険金を使った場合の等級ダウン

ここからの内容は加入前に必要な知識というより、加入後にあると便利な知識だと思いますが参考までに。

保険金を使うと等級が下がるという話をしましたが、ダウンする等級には以下の2種類があります。

  • ・交通事故時で使えば3等級ダウン
  • ・偶発的原因で使えば1等級ダウン

偶発的原因にあたるのが落書き、いたずら、盗難などで、他にも火災、台風、落下物による窓ガラスの破損などがあります。

先ほども少し触れましたが、1等級ダウンであっても出費が大したものでなければ、車両保険を使わずに自腹を切ったほうがいい場合もあるというわけです。

それは次の項目で例を使ってもう少し詳しく触れていきます。

等級ダウンのちょっと具体的な例

等級ダウンした場合のコストの違いについて。

ここでの試算も車両保険に加入した後の話になってしまいますが、参考程度にご覧頂ければいいかなと。

車両保険を使えば等級は下がりますが、使わなかった場合は年々等級は上がっていき、その等級に設定された割引率によって保険料が安くなっていきます。

等級ごとの割引率は保険会社によって違いますが、割引率の一部を抜粋したのが以下の一覧になります。

等級無事故事故有
20等級(割引)63%44%
10等級(割引)45%23%
6等級(割引)19%
1等級(割増)64%

例えば10等級で自動車保険の年間保険料が4万円だった場合。

1等級ダウンすれば次回更新後の保険料が5.6万円と16,000円ほど割高に。3等級ダウンであれば5.7万円と17,000円ほど割高になります。

さらに、等級ダウンによる保険料は無事故と事故有での違いもあり、長い年月で考える必要があるためちょっと複雑になってきます。

…というわけで、上記のような3等級ダウンの例を長期的に考えてまとめたのが以下の一覧です。※ ①は保険使用、②は保険未使用

種別1年目2年目3年目4年目5年目
無事故10等級10等級
40,00040,000
事故有7等級8等級9等級
57,14256,42855,714
10等級11等級12等級13等級14等級
40,00038,57137,14236,42835,714

等級がダウンすると事故有等級となり割引率が大幅に低下します。

①の保険を使った場合の5年間の保険料合計が249,284円、②の保険を使わなかった場合の5年間の保険料合計が187,855円で、その差額が61,429円とおおよそ6万円もの差がついてしまうことになるわけです。

この場合、車両の修理費用が6万円程度であれば、自腹で修理して保険金を使わず、等級をどんどん上げていったほうが最終的にはお得になるというわけです。

関連記事:「3等級ダウン、1等級ダウン、ノーカウント事故とは?」

車両料率クラスで保険料が違う?

等級が個人のリスクに対してつけられたものであるなら、車両料率クラスは車につけられたリスク率みたいなもの。

高級車や人気が高くて盗難される可能性の高い車は車両料率クラスが高くなるため、車両保険の保険料も高くなるといった感じになります。

1~9の数字で区分されており、その数字が小さいほど保険料は安くなり、数字が大きくなるほど保険料は高くなります。

実際の保険料は保険会社によって違ってきますが、料率クラスが1の車と9の車ではおおよそ4倍も年間保険料が違ってきます。

あと、料率クラスは車によって固定されたものではなく毎年見直しされているため、料率クラスの変動の影響で保険料が変わることもあります。

関連記事:「保険料にも違いが?車両料率クラスとは?」

種類の違いは補償範囲の違い?

種類の違いは補償範囲の違い?

車両保険の種類は大きく分けて一般タイプとエコノミータイプがあります。ちなみに、エコノミーは経済という意味のほかにも節約などの意味をもつ英語です。

※ 保険会社によっては一般タイプをワイドカバー、オールリスクなど、エコノミータイプを車対車、限定カバーなどの名称で呼ぶこともあります。

一般タイプのような保険は補償範囲が広い分保険料が高く、エコノミーのように補償範囲を限定したものはその分保険料が安くなるという基本は変わりません。

おおよその目安として一般タイプの車両保険を付けると付ける前の約2倍、エコノミータイプの車両保険を付けると付ける前の約1.5倍ほど年間保険料が違ってきます。

…あくまで目安ですが。

タイプ別に対応できる事故などをまとめたのが以下の一覧です。

種別エコノミー一般
台風、洪水、火災
盗難、落書き、いたずら
他車との衝突
単独事故×
当て逃げ×

エコノミータイプは補償範囲が限定される分保険料を安く出来ますが、比較的発生率の高い単独事故や当て逃げ時に保険金が使えないというデメリットがあります。

補償範囲は決まっているため何が起こっても対応というものではありませんが、単独事故や当て逃げのときにもカバーできるのが一般タイプのメリットとなります。

関連記事:「保険は使える?車上荒らしに対する補償について」

車両保険金額の設定範囲とは?

車両保険金額は万が一のときに保険金を使う場合の保険金そのもののこと。

設定した金額に応じて保険金が支払われるため、上限を100万円と設定すれば保険を使ったときに100万円までが支払われます。

基本的に各保険会社共通で使用する「自動車保険車両標準価格表」に掲載されている金額を上限に、その範囲内で保険金を設定します。

例えば、価格表に掲載されている価格が100万円であれば、上限である100万円でもいいし90万円でも50万円でも設定可能ということ。

ただし、全損となればその設定金額しか受け取れませんので、上限の100万円にしていれば100万円受け取ることができますが、50万円しか設定していなければ、例え修理費用が100万円かかったとしても保険金は50万円しかもらえません。

保険金額を下げるほど保険料を安く抑えることはできますが、上限設定での保険料とそれほど大きな差は生じないため、基本的に車両保険に加入するのであれば上限設定するのがおすすめです。

関連記事:「下取り0円で諦める?事故車も買取推奨の時代へ」

車両保険の免責金額とは?

免責とは責任を免れる(まぬがれる)と書いて免責。

自動車保険上の免責といえば、修理費用の一部は保険金ではなく自腹にします、保険会社ではなく個人で負いますということ。

例えば免責金額に10万円を設定して、事故などで修理費用100万円が発生したときに支払われる保険金は、免責金額を差し引いた90万円となるわけです。

免責金額の設定には0-0、0-10、5-10、10-10などの種類があって、例えば5-10なら1回目の事故の免責金額が5万円、2回目以降の免責金額が10万円という意味になり、基本的に保険会社によって設定された区分から選択することになります。

例えば「免責金額5-10万円」と設定した場合で、1度目に10万円の修理費用が発生したときに保険金を使えば、5万円は自己負担で残りの5万円が保険金として支払われます。

2度目に50万円の修理費用が発生したときに保険金を使えば、10万円は自己負担としているので残りの40万円が保険金として支払われるといった具合になります。

保険会社が払う保険金が少なくなるほうが保険料は安くなるため、免責金額を低く設定(0-0、0-10)するほうが保険料は高くなり、免責金額を高く設定(5-10、10-10)したほうが保険料を安くすることができます。

関連記事:「いくらが適切?車両保険の免責金額について」

車両保険の加入率に関するデータ

車両保険の加入率に関するデータ

車両保険の基礎知識と合わせて加入するかどうかの参考資料として。

損害保険料率算出機構が作成した「自動車保険の概況」によると、2014年度の車両保険の加入率は43.2%となっています。

(※ 出典 自動車保険の概況 損害保険料率算出機構

しかし、これには自動車共済の車両保険加入率が含まれていません。

自動車共済の車両保険加入率を同じ算出方法で計算すると、「契約件数5,636,208÷車両保有台数80,670,393」で加入率は7.0%となります。

単純計算だとこれを合算(43.2%+7.0%)した50.2%が車両保険の加入率に。

…ただ、これだとそもそも任意保険に加入していない未加入者の割合も含まれてしまうので、任意保険に加入した人だけで割合を見直します。

自動車保険と自動車共済の合算した数字を、車両保有台数ではなく加入率の高い対人賠償保険の契約件数で割ります。

車両保険の契約件数は「34,865,363(保険)+5,636,208(共済)」で、40,501,571件。

対人賠償の契約件数は「59,524,652件(保険)+11,367,742件(共済)」で、70,892,394件。

…これにより車両保険の加入率は57.1%となり、任意保険に加入している人が車両保険に加入する割合は6割弱という結果になるわけです。

関連記事:「気になるデータ?任意保険の加入率ってどうなの?」

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