車検シールの貼り付けは法律で義務付けられているものの、その規定を知らないという人も少なくないようです。
ちょっと認知度低めの車検シールの貼り方や見方、規定や罰則についての解説。
車検シールの見方
軽自動車は黄色、それ以外の普通自動車などが青色となっています。
・表面…楕円で囲まれているのが「車検の満了する年数(和暦)」が表記され、その下の大きな数字は「車検の満了する月」となっています。
・裏面…「自動車検査証の有効期間の満了する日」と表面と同じ日付が印字されており、日にちは車検証の日付を自分で記入します。
…ここでうっかり勘違いされがちな注意点。
車外から確認できる表面には月までしか表示されません。
この月は1日でも31日でも同じ月が印字されているため、うっかり車検の日付を過ぎてしまったなんてことにならないよう、しっかり日にちにも注意しておきましょう。
ちなみに無車検運転は違反点数6点の一発免停の違反になります。
そしてもうひとつ勘違いされがちなのが丸いシール。
これは定期点検シールと呼ばれるもので車検とは別物になるので注意しておきましょう。罰則はありませんが車両の定期点検も法律で義務付けられたものです。
関連記事:「忘れたはNG?法定12ヶ月点検(1年点検)の費用と義務」
車検シールの様式変更
これはちょっと余談になるので興味がなければ読み飛ばしでも。
「前面ガラスのないトレーラーなどは構造的に後面に貼りにくい」という声が多かったことから、様式や貼り付け位置について見直され一回り小さいサイズになりました。
- 青色のシール
- 軽自動車以外の車両に対して国土交通省から交付されるのが青色のシール。2008年11月4日より様式変更で青色シールが「縦3.0cm×横3.0cm」、透明シールが「縦4.0cm×横4.0cm」の大きさに。
…ちなみに黄色のシールは青色シールよりも後に変更があってますね。
- 黄色のシール
- 軽自動車検査協会から交付されるのが黄色のシール。2014年1月1日より様式変更で「縦7cm×横6cm」から「縦4.6cm×横4.6cm」へ。
そして、以下は「道路運送車両法施行規則」の条文です。
- 検査標章
- 第37条の3 (…前略…)ただし、運転者室又は前面ガラスのない自動車にあっては、自動車の後面に取りつけられた自動車登録番号標又は車両番号標の左上部に見易いように貼り付けることによって表示するものとする。
※ 検査標章というのが車検シールの正式名称。
ナンバープレートに貼り付けやすいサイズを意識しているため、それとは関係ない車を運転する人には「なんで小さく?」という不満の声も…。
青色シールはさすがにあまりにも小さすぎなのでは?と思っていましたが、視認性を高めるということで再び様式の変更へ。
2017年1月から施行予定分では、青色シールの大きさが4cm四方の大きさへ。残念ながらこれに対しても「微妙な変更」、「無駄遣い」という声も上がっているようですね。
車検シールの貼り方
最初にシールが貼り付いている紙に説明書きはありますが、捨てた~とかよく分からん~という人のため。
貼り方を間違ってしまう人もそこそこ多いみたいなのでじっくり慎重に。
まずは動画のご紹介。
…加えて文章による解説も。
① まずはシールの中央にかかっている「ミシン①」のところで山折りにします。
シールごと折ってしまってもいいですが、「シールを折るのはなんかイヤだな~」という人は、シールをミシン①の箇所まではがしつつ山折りをつくります。
② 次にミシン②の位置で谷折りにします。
その後は①でつくった色シールの山折り部分を、透明シールに重なるようにスススっと重ねて貼り付けていきます。
③ 色シールを透明シールに貼り付けたら、色シールに貼りついた残りの紙をはがし、色シールの全部が透明シールに貼りついたら合体完了となります。
④ あとは合体した色シール+透明シールを紙からはがし、フロントガラスに貼り付けて完了となります。
「指紋をつけたくない~」という人は合体したシールを完全に紙からはがさず、半分をはがす程度にして紙を持ち手にしつつ作業すればいい感じにできるかなと。
…ちなみに、「こんなんめんどくさいわ~」という人は、紙を折ったりせずに青シールをぺリッとはがして、透明シールに直接ペタっと貼ってしまってもOKですね。
…歪んだりは自己責任となりますが。
さらに手順をすっ飛ばして、先に透明シールをフロントガラスに貼ってから、その上に重なるように青シールを貼っても手順的には問題なしです。
関連記事:「修理or放置?フロントガラスが飛び石で傷付いたケース」
古い車検シールをはがす
今の車検シールは以前のものよりははがしやすくなりましたね。
ダイソーなどの100円均一やホームセンターで手に入る「シールはがし」を使えば、比較的簡単にはがすことができます。
これにガラス用のスクレーパー(はがすのに便利なへら状の道具)があると便利。
ただ、こういった道具を使わなくても水とウェットティッシュがあれば、はがすことはそれほど難しくはないです。
車検シールに水分を吸収させて染み込むまでしばらく放置し、それから爪や指を使ってペリペリ…のりが残っても気にせずペリペリとはがします。
貼り付いて残ったのりはウェットティッシュなどでゴシゴシすれば綺麗に拭き取れます。
失敗すると再発行は面倒!
ついしっかりと確認せずに貼り付けて「失敗した~」という人もいますが、法律では貼り付けることと同時に「見やすいように」という規定があるので、車外から見て視認できないような貼り方は違反となる「可能性」も。
失敗した後、それをはがしてもう一度貼りなおすというのはちょっと難しく、大体シールがヘナヘナになってしまいます。
車検シールの最初の入手は楽ですが再発行になるとちょっと面倒に。
軽自動車なら「軽自動車検査協会」、それ以外は「陸運支局」に直接行かないと再発行の手続きはできません。
どちらも土日祝日は休みで代理申請では委任状が必要に。
いざというときはディーラーに再発行を依頼する手段もありますが、事前に確認しておかないと代行手数料を請求される場合もあります。
…まぁ手数料は手間をかけさせるので仕方ないといえば仕方ないのですが。
5,000円など意外に大きな出費になることもあるので必ず事前に確認しておきましょう。
自分で手続きをした場合は1,000円かからず再発行することができます。(検査標章の再交付手数料300円+別途費用)
関連記事:「何歳から?義務なの?高齢者マークに関するまとめ」
車検シールを貼る位置は?
車検シールをどの辺りに貼ればいいのか悩む人も少なくないようです。
比較的多いのがフロントガラスの中央上部、バックミラー(後写鏡)の裏あたりが多く、フロントガラスの左上部に貼り付けている人もいるようです。
法律では「…前面ガラスの内側に前方から見易いように…」という記述以外、位置に関する具体的な規定はありません。
どちらが正解?と悩む人もいますが、法的にどちらも問題ないというわけです。
一応、以下に条文を掲載。
- 検査標章
- 道路運送車両法施行規則 第37条の3 検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによって表示するものとする。
- ただし、運転者室又は前面ガラスのない自動車にあっては、自動車の後面に取りつけられた自動車登録番号標又は車両番号標の左上部に見易いように貼り付けることによって表示するものとする。
…「見易いように」と明記されているため、ガラスの上部が着色などされている場合は、その部分を避けてそれより下に貼り付け、外側から視認できるようにしましょう。
関連記事:「ギリギリ&車検切れも売却OK!車買取や買い替えの話」
車検シールを貼らないと罰金?
「貼らなきゃいけなかったの?」
「貼り付けていない車を見かけるんだけどいいの?」
…という声をよく聞きますが法的には違反となります。
「道路運送車両法」にて検査標章を表示しなければ運行してはならないと規定されており、これに反すれば50万円以下の罰金が科せられます。
…車検シールで50万円!?…と感じるかもしれませんが。
条文は以下の通り。
- 自動車検査証の備付け等
- 第66条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。
…で、罰則が以下の通り。
- 罰則
- 第109条 次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。
- 第109条 第8号 第66条第1項(…括弧内略…)の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者
なかには「法律は知ってるけどデザイン的に貼り付けてないよ」という人もいますが、実は実際に取り締まられるケースがかなり少ない(ほとんど聞かない)ことから、貼らない人がいたり知らない人がいるというわけです。
しかし、たかだか車検シールを貼っていなかっただけで刑事処分、有罪が確定すれば罰金&前科つきです。
何がきっかけで突然取り締まりが厳しくなるかも分かりません。
2018年には無車検車両を摘発するシステムの導入を検討しているという話もあり、これに合わせて取り締まり強化というのも無きにしろあらずなので、貼っておいたほうが無難であることは間違いないといえます。

独自のオークションシステムで買取サービスを開始したのが「ユーカーパック」。
サービス情報 | 買取業者情報 |
---|---|
買取形式:競売 | 業者数:2,000以上 |
利用料金:無料 | 査定依頼:査定1回 |
入力項目:7項目 | 業者選択:- |
入力目安:30秒 | 対応地域:全国 |
売却実績①…トヨタ プリウス | ||
---|---|---|
年式 2016年 | 走行距離 9,906km | 査定日 2018年2月 |
+39万円の175.6万円で売却成立。 | ||
売却実績②…トヨタ アルファード | ||
年式 2012年 | 走行距離 34,242km | 査定日 2018年6月 |
+61万円の230万円で売却成立。 |
電話のやり取り&実査定は1回だけ!独自オークションで買取業者との直接交渉をする必要はなく、売り手が少ない手間で高く売りやすいという革新的なシステムが特長。
(※ 2018年5月の車種別平均入札件数はトヨタ ハイラックスサーフが1位で34.4件、トヨタ アルファードが29.1件、ホンダ ステップワゴンスパーダが29.0件という結果に。)
出張査定手数料、オークション出品料、成約手数料など完全無料で利用できるなどユーザーにありがたいサービス。

2000年に自動車保険の一括見積もりを開始した「保険の窓口 インズウェブ」は、東証一部上場のSBIホールディングスが運営しておりその利用者数は900万人を突破!
サービス情報 | 提携会社情報 |
---|---|
形式:一括見積もり | 見積依頼:最大20社 |
利用料金:無料 | 対応地域:全国 |
入力目安:最短5分 | ソニー、アクサなど |
実際に初めての一括見積もりで自動車保険料が安くなったという金額は平均30,035円!その中でも5万円以上安くなったという人はなんと約2割も!
(※ 2万円~3万円未満は18%、3万円~5万円未満は23%、5万円以上は19%)
一括見積もりに参加している会社はダイレクト型(通販型)自動車保険業界で好調なソニー損保をはじめ、アクサダイレクト、三井ダイレクト損保など最大20社が対象に。