カーシェアでは定番の特典となっているのが「給油割引特典」。
カレコは他社とはちょっと違った特典内容になっており、もともとの低コストプランと相性が良いというのが魅力のひとつにもなっています。
今回はカレコの給油割引特典をピックアップして解説してみたいと思います。
カレコの給油割引特典について
「そもそも給油割引特典って何?」…と感じている人もいると思うので、ここではまずその特典についての簡単な解説、加えてカレコの給油割引特典について解説します。
そもそも給油割引特典って何?
レンタカーではガソリン満タン返しが基本となっており、ガソリン代を直接ユーザーが負担するというケースがほとんどです。
しかし、カーシェアではガソリン代をユーザーが直接負担することはなく、支払いの時には専用の給油カードを使用し、ガソリン代は運営会社が負担するという流れになっていることが一般的です。
(※ 後日ガソリン代分を請求されるということもありません。)
…ただし、給油の作業自体はユーザー自身が行うことになるので、その手間をかけた人が負担にならないように付与される特典が給油割引特典という制度です。
さらに詳しい解説については「ガソリン代込み?カーシェアでの給油の流れと特典」に掲載しているのでそちらをご覧ください。
カレコの給油割引特典の内容
続いては本題となるカレコの給油割引特典について。
まず、カレコでは基本的に燃料が2分の1以下になったのを確認したら、そのときのユーザーが給油するというのが基本ルールになっています。
10リットル以上の給油を行なえば、給油したユーザーに給油割引特典である「カレコクーポン」が付与されるので、このクーポンによって利用料金が割引となります。
ちなみに特典のカレコクーポンとはいわゆる電子クーポンになっており、インターネット上で配布されるクーポンです。
物理的な実物が郵送されるわけではなく、このカレコクーポンはインターネット上で管理されることに。
給油によって獲得できるカレコクーポン、つまり給油割引特典は有効期限6ヶ月で300円分のクーポンとなっています。
カレコでの給油する場合の手順
いずれのカーシェアサービスでも給油の流れはおおよそ同じですが、細かいところに違いはあるので一通り手順はチェックしておいたほうがいいと思います。
以下は公式サイトにも書かれているカレコの場合の給油手順です。
給油の手順
1.車内マニュアルのホルダーに「給油・洗車カード」があります。
2.「給油・洗車カード」が使えるガソリンスタンドであることをご確認のうえ、給油を行ってください。
※現金による立替払いの清算はご遠慮いただいております。
3. 精算時はお客様自身のお名前でサインをお願いします。
4. レシートに、会員ID をご記入のうえ、「給油レシート入れ」と書かれた透明のホルダーに収納をお願いします。
…最も注意すべき点は立て替えとレシート。
わざわざそれなりの手間をかけて給油を行なっても、これらの手違いをしてしまうと結局ユーザーの負担となってしまいます。
支払いについてはユーザーが立て替えるのではなく必ず専用の給油カードを使用し、自分の所有する現金やカードを使って支払ってはいけません。
…あとはレシートについても注意。
レシートを財布に入れてそのまましばらく放置…という人もいるかもしれませんが、カレコではこれを元に特典の付与を行なっているので、レシートには必ずIDを記載して専用ホルダーに入れておくことを忘れないようにしましょう。
慣れるまではちょっと手間に感じるかもしれませんが、慣れると一連の手間はそれほどでもないので、最初はじっくり手順を覚えることがすすめられます。
比較で分かる給油割引特典の魅力
カレコの給与割引特典の魅力は「金額割引タイプ」&「全対象」の2つ。
特典の金額割引タイプとは?
カーシェア大手では「時間割引タイプ」としているサービスがほとんどで、その特典内容は「15分相当」などのように時間を対象としたものが多いです。
例えばその15分の利用金額が200円なら200円分の割引、15分の利用金額が300円なら300円分の割引となるわけです。
割引料金は時間によって決まるので、料金プランや車両クラスによって実際の割引料金は異なり、安い料金では安く、高い料金では高いといった感じになります。
…これとは対照的にカレコは「金額割引タイプ」になっているので、料金プランや車両クラスに関係なく300円の割引となります。
これは安いものはより安く、高いものでは割引率が下がるという性質になっていますが、カレコはもともと全般的に安めの料金設定となっているので、給油割引特典によってより安く利用しやすいというのがメリットになるわけです。
どれだけお得?簡単シミュレーション
カレコの給油割引特典を状況に分けて簡単にシミュレーション。
例えばベーシックプラン&コンパクトクラスでは10分130円なので、30分390円-給油割引300円で30分をたったの90円で使える計算になりますね。
さらに平日プラン&コンパクトクラスであれば10分80円なので、40分320円-給油割引300円で40分をたったの20円で使える計算になります。
これは時間割引タイプで15分相当割引としている場合の2倍の時間に!
この記事のタイトルにも使っていますが、カレコの給油割引特典はカレコの安めの料金設定とも相性が良いというのがやはり魅力ではないかと思います。
全対象で時間パックも含まれる!
他社では給油割引特典が付与される対象は限定されています。
例えば時間当たりの単価が安い時間パック利用時に給油しても給油割引特典は付与されず、15分毎などのいわゆる通常料金のときにしか付与されません。
…しかし、カレコの給油割引特典にはそういった制限がなく、単価の安い時間パック利用時に給油を行なっても特典が付与されます。
他社より特典付与の機会がずっと多くなるのでさらに利便性は高くなりますね。
クーポンの使用タイミングは自動
ただし特典であるカレコクーポンは自動適用となっており、使用するタイミングを任意で選ぶことはできません。
本来であれば割引率の高まる時間パック利用時に使うことでその真価を発揮できるのですが、使うタイミングをコントロールできないというのはちょっと残念ですね。
これが選択式になるとさらに一押しの特典になるのですが、この点がもうちょっと便利に改善されないかな…とこっそり期待しているところです。
カレコでの給油は油種違い要注意
カレコでは他社と比べても多くの車種を利用できる機会があるため、特に注意しておくべきなのが「油種違い(混油)」を起こさないように注意が必要です。
ここでいう油種とはガソリンの種類でハイオク、レギュラー、軽油のこと。
ほとんどのガソリンスタンドで見かけるお馴染みの3種類となりますが、最も多いケースでは軽自動車に軽油を入れてしまうことがあります。
(※ レギュラーと軽油の違いや油種を間違って給油するとどうなるのかなどについては、「何が違う?軽油とガソリンの違いや給油間違い」に掲載しているのでそちらをご覧ください。)
…これはカレコでも「NOC(ノン・オペレーション・チャージ)料金」が生じる事例に該当するので、発生させれば2万円のNOC料金をユーザーが負担することになります。
(※ NOCとは営業損失補償もしくは休業補償のこと。)
NOCには低コストでNOC料金免除となる補償制度があり、カレコでも「トラブルあんしんサポート」という名称の制度を導入していますが、油種違いについては免除対象外となっているのでご注意ください。
軽自動車に軽油というケースも多いですが、考え事をしながら給油してうっかり間違えてしまったというケースもあるので、油種を選ぶときは一旦一呼吸置いて冷静に確認してから作業を行なうなどするようにしましょう。
NOCやNOC補償制度については別記事の「万が一の補償に!カーシェアリングの保険の特徴」をご覧頂ければ参考になると思います。
積極的に給油割引特典を獲得しよう!
そもそもガソリン残量はスマホで確認できるわけでもないので、給油割引特典は運の要素が強く、自分でどうにかできるものでもありません。
しかし、カレコの給油割引特典は低コストの料金プラン&低コストの車両クラスと相性が良いので、なるべく積極的に給油しておいて損はないと思います。
特典の付与は1回の利用で1回までと決められていますが、獲得条件は10リットル以上の給油となっているので、給油目安である半分以下まで待たず、10リットル以上の給油ができそうであれば積極的に給油してしまうのもおすすめです。
…今回はちょっと需要の小さいニッチな内容だったかもしれませんが、カーシェア選びの際には判断材料のひとつになる情報だったのではないかと思います。
こうした情報をうまく活用して、自分の使い方に合った最適なカーシェア選びに役立てて頂ければと思います。
関連記事:
「料金設定が魅力!カレコ・カーシェアリングの特徴とは?」
「料金比較!カーシェアリング4社の最安料金とは?」

2017年9月に業界初の全国展開を達成しており、利用可能な地域が最も多いため、国内旅行に適したカーシェアといえるでしょう。
また、2018年7月には単独で会員数100万人を突破したことが発表され、カーシェア業界では圧倒的なシェアを獲得しています。
サービス情報 | その他の情報 |
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対応地域:全国 | 最短利用:15分~ |
車種:30車種以上 | 予約単位:15分毎 |
通常料金:最安206円 | 給油割引:15分相当 |
ポイント:100円で1P | 学生プラン:あり |
最短15分で15分毎の料金は206円。パック料金は全車種共通となっており、料金プランはとってもシンプルなのが特長。
3種類の夜間パックは使い勝手が良く、24時間利用可能というカーシェアのメリットとの相性もいい感じです。
ステーション数は1万箇所を超えていますが、毎月の新規オープンや増車の数は多く、利用できる地域は今後もさらに増えていくことが期待されます。
カーシェア大手のひとつですが展開は東京23区を中心としているため、利用できる地域が限定されてしまうのがやや難点。
サービス情報 | その他の情報 |
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対応地域:11都府県 | 最短利用:30分~ |
車種:60車種以上 | 予約単位:10分毎 |
通常料金:最安80円 | 給油割引:300円分 |
ポイント:200円で1P | 学生プラン:あり |
しかし、通常プランでは10分毎130円、平日プランではなんと10分毎80円と圧倒的な格安プランが魅力的。
料金の自動計算で最安適用、夜間パックの6時間返却で距離料金無料、給油割引での金額割引など、とにかく料金面と相性の良い独自サービスが多く、価格重視のユーザーには最もおすすめのカーシェア。
また、取り扱っている車種は60以上と業界でもトップクラスの多さで、レクサスやベンツ、ロードスターなど普段乗れないクルマを楽しめます。