自動車保険の免責とは?免責事項や免責金額の解説

自動車保険の免責とは?免責事項や免責金額の解説

自動車保険について調べていると見かけることの多い「免責」という言葉。

自動車保険の契約そのものでは「免責事項」が、対物賠償責任保険や車両保険では「免責金額」という用語が登場してきます。

保険を契約する上でも知っておくべき重要なワードのひとつになるため、この解説を通じて理解を深めて頂ければと思います。

免責とは?

責任を免れる(まぬがれる)と書いて免責、免れるには「逃れる、避ける」という意味があるため、ちょっと印象のよくないイメージはありますが、契約などにおいて重要な意味を持つ言葉です。

保険でいう免責とは被保険者に発生した損害のうち、保険者(保険会社)が責任を免れる、つまり、保険金を支払う責任を負わないことを意味しています。

保険の概念は「一人は皆のため、皆は一人のため」というもので、多くの契約者が支出しプールされた保険金によって、損害を出した人をカバーするというバランスによって成り立っています。

例えば被保険者の故意によるものなどまでカバーしていてはこのバランスは崩壊しますし、何より自分達が支出したお金をこれに使われることは納得いかないですよね。

こういった事態を防ぐためにも重要な役割をもつのが免責というわけです。

契約に免責を含めることで保険会社が追わない責任の内容を明確にし、これに該当する損害に対して保険金を払わないとした上で契約に至るわけです。

ちなみに、以下は「保険法」に明記された免責に関する条文です。

保険者の免責
第17条 保険者は、保険契約者又は被保険者の故意又は重大な過失によって生じた損害をてん補する責任を負わない。戦争その他の変乱によって生じた損害についても、同様とする。

このページでは自動車保険を主軸に免責の解説をしていますが、免責は保険の契約に限らず携帯電話の契約、住居の賃貸契約、webサイトに掲載された記事など、実はあらゆるシーンで登場してくるとても身近なものなのです。

しかし、免責のことをよく理解しないままいずれの契約をしても、「特に困ったことはなかったけど?」と感じる人も多いかと思います。

それは免責というものが法律に反しないことはもちろんのこと、倫理的な行動をしていると基本的には該当することのない内容となっているからでもあるわけです。

免責事項とは?

免責事項とは?

免責事項とは免責となるひとつひとつの内容のこと。

この免責事項に明記された内容に該当すればその案件は免責となり、保険会社が責任を負う義務がなくなるというわけです。

自動車保険の代表的な免責事項には、契約者などによる自殺行為や故意によるもの、暴動、革命、内乱、戦争などの緊急事態、無免許運転や飲酒運転などがこれに該当し、被保険者が損害を被ったとしても保険金が支払われなくなるというわけです。

この免責事項は各保険会社の約款に必ず規定されている内容となります。

免責の内容を後で知ったという人も少なくないでしょうが、免責の内容は契約の上で重要なことなので、契約を完了させる前に確認しておくことがすすめられます。

免責金額とは?

対人賠償責任保険や車両保険の加入時に関係してくるのが免責金額。

免責金額とは他の車両との接触、自損事故、当て逃げなどで契約車両に生じた損害のうち、保険会社が責任を負う必要がなく保険金を支払わなくてよい金額を意味しています。

つまり、免責金額として設定した金額は自分でその損害を負担する形になるため、「免責金額=自己負担金額」となるわけです。

保険会社によって多少違いはあるものの、設定できる免責金額が段階的に区分されているというのは同じで、ここから自分に適したものを選択するということになります。

例えば「1回目5万円、2回目以降10万円」、「1回目10万円、2回目以降10万円」という感じで、保険を使用する1回目と2回目以降の免責金額がいくらという形式が一般的。

免責金額を高くするほど万が一のときに自分で負担する損害額は大きくなりますが、その分保険会社の支払う保険金の金額が少なくなるため、契約者の支払う保険料が安くなるというメリットがあります。

万が一の負担と保険料の支払いを天秤に掛けるため、選択する免責金額を悩む人も少なくありません。

ただし、免責金額がいくらだから保険金がいくらという話は、そもそも免責事項に該当しないことが前提条件です。

免責事項に該当すれば免責金額がどうこう以前に、その案件は免責となり保険会社から保険金が支払われないので、損害は全額自分で負担することとなってしまいます。

似たような名称で混同するかもしれませんが意味合いは明確に違ったものになるというわけです。

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