賭けかお宝か?過走行車を購入する注意点など

賭けかお宝か?過走行車を購入する注意点など

その名称からネガティブイメージの強い「過走行」ですが、過走行車は国内での一定の需要に加えて海外での需要もありと秘めたる潜在価値があります。

加えて「性能いまいちの粗悪品では?」…と思われがちですが、過走行車の基本的な知識からその特徴、購入すべき注意点などをお伝えしたいと思います。

そもそも過走行車ってどんな車?

簡単にいうと一定の目安以上に走り過ぎた車のことを「過走行(かそうこう)」と呼び、それに該当する車を総じて「過走行車」といいます。

辞書には掲載されていない業界特有の専門用語で、多走行(たそうこう)、多走行車と呼ぶこともありますが広く使用されるのは過走行、過走行車の方になります。

過走行の一般的な基準になるのは「年1万kmを超える走行距離」で、これは「JAAI(日本自動車査定協会)」が定める標準の走行距離が目安になっています。

近年の日本では年3,600km以下(月間300km)の走行距離であるユーザーが大半を占めており、過走行車は市場でも減少傾向となっています。

月間走行距離についてはJAMA(日本自動車工業会)が作成した「乗用車市場動向調査」が参考になるのでご覧ください。

月間
走行距離
(単位:km)
各調査年度
2011201320152017
~30054%58%61%59%
~60018%17%17%17%
~1,20022%21%18%19%
1,201~7%5%4%5%
平均
走行距離
(単位:km)
410380350370

(※ 出典 乗用車市場動向調査 JAMA)

…2017年度で見ても月間600km(年間7,200km)を超える人数の割合は24%となるので、年1万kmといえばこれよりさらに少ないことになりますね。

また、年1万kmを超える過走行車はそれ相応にパーツの損耗も大きくなることから、「買い手がつきにくくなる=マイナス査定の対象」となり市場価値は低くなる傾向にあります。

しかし、コスト最優先で過走行車でも構わないという一定の需要があり、また、こうした車でも高く評価してくれる専門の買取業者も増えているため、以前より廃車以外の選択肢を選びやすくなっています。

…とはいえ、初心者が安易に購入するのはちょっとハードルが高くなるので、このあとの項目でさらに詳しく注意点などを解説していきます。

過走行車の相場の動きとは?

基本的には過走行ではない一般的な車両を基準にして、過走行になればマイナス査定、さらに走行距離が増えるごとに評価が下がるといった感じになります。

比較的新しいものが好まれる日本では、3年落ちや5年落ちでの相場の下落幅が特に大きく、これ以降の10年未満まで徐々に緩やかな低下へと変化、10年落ちでまたワンランク下落といったパターンがあります。

(※ もちろん車種や人気車種などで少しずつ変動パターンが異なるため、おおよその統計や目安と考えてください。)

もともと年数が経過するほど車の価値は低下しますが、これに過走行という要素が加わることでさらに市場価値は下がり、過走行の程度が大きくなるほど価値が低くなります。

あくまでおおよその目安程度として参考にするなら、走行距離が1万km増えると10万円前後安くなるといったことも少なくないということです。

…このあたりは買い手の心理を考えると、多くの買い手が欲する状態から遠のくため、「買い手がつきにくい=査定金額を出せない」…というのは容易に想像できると思います。

走行距離と年数のバランス、過走行の程度は最終的に自分の好みで決めることになりますが、まずはこうした市場の変動パターンをある程度参考にするのがいいでしょう。

関連記事:「査定・相場の基礎…下取り参考価格の調べ方」

高年式過走行と低年式過走行

一口に過走行車といっても、高年式と低年式では車の性能は違ってきます。

高年式は年式の新しい車で、「高年式過走行」といえば比較的新しい車で走行距離の多い車のことであり、ベースとなる車の評価はそれなりに高くなるため、性能も考慮したいという人向けになります。

低年式過走行は比較的古い車であることに加えて過走行という要素があるため、コスト的には購入しやすい金額になることが多くなります。

基本的に車は走行することによってパーツが損耗し、走行距離が増えることによってパーツの損耗率が高くなります。

その年数の分だけ各パーツを使い込むため、高年式ではそれほど目立つことはなかったパーツの痛みも、低年式になるほど各箇所で気になるところが出てきます。

また、低年式はこういった通常使用による損耗に加え、樹脂製(ゴム製)パーツの経年劣化(年月による自然劣化)にも注意が必要になってくるため、価格もそれなりに安くなってくるというわけです。

関連記事:「買い時の見極め!異なる新車と中古車のタイミング?」

過走行車を購入するときの注意点

中古車といえば大切に扱われたものから粗雑に扱われたものまでピンキリですが、過走行車に限定した場合でも同じくピンキリはあります。

ここまでの解説で過走行車について興味が湧いたという人のためにも、購入する際のポイントなどをいくつか解説します。

ワンオーナーと複数オーナー

複数オーナーよりもワンオーナー車の方が確率的に状態の良い車が多いため、一般的に買い手が好む傾向の高い条件のひとつとなっています。

しかし、そもそもワンオーナーとはあくまで確率的なものであり、重要性の高い基準というわけでもない…という側面もあります。

目安程度に考えるのがちょうどいいと考えますが、過走行という条件と掛け合わせて絞り込む方法もなしではありません。

より良い状態の車を探すときのちょっとした参考にはなるでしょう。

関連記事:「ワンオーナー車の意味とは?見るべきポイントなど」

外観と車内の状態チェック

傷やへこみといった車の外観は一番目立つので気になるところですが、外観と併せて車内の状態チェックも忘れずに行うことがすすめられます。

ハンドルやシートの汚れや傷といった基本的なところから、タバコの焼け焦げた跡、タバコやペットのにおいといったところは大切なチェックポイントです。

これらはちょっとしたマーキングのようなものとなっており、こういったものをあまり気にしない人は車の優先度が低くなりがちで、車の扱いが雑だったりメンテナンスなどのお手入れがおざなりな傾向にあります。

こういったチェックポイントは売却時の査定でマイナス査定となるため、その分購入コストを抑えられますが、目に見えないダメージを蓄えている可能性が高くなります。

もちろんこういったポイントに引っかかるもの全てがはずれという意味でもありません。

なかにはタバコの焼け焦げの跡がついてしまっていても、車の状態は良好でしっかりとお手入れされた車というのもあります。

一概にありかなしかの二択ではなく、こうしたポイントにひっかかるものはさらにしっかりチェックするといった考え方が大切です。

関連記事:「車の買い替え時期は年数や走行距離を参考に」

整備記録の有無は参考程度?

点検整備記録簿もしくは分解整備記録簿のことで、整備記録、整備手帳、記録簿、メンテナンスノートのいずれかで呼ばれるのが一般的。

その車が過去に行なった点検や修理内容が記録されています。

「車のカルテ」といわれることもありますが、整備記録やカルテの重要性とそれらの違いを理解すると、決して「同じようなもの」でもないことが分かると思います。

車の売却時に整備記録が無い場合はマイナス査定となりますが、これを紛失するユーザーは意外に多く、中古車市場でも「記録簿なし」となっている中古車は多いです。

以前は走行距離偽装対策として参考にすることもありましたが、2017年1月より車検証に最大走行距離も記載されるようになったことから、あえて整備記録で走行距離を参照する必要性は薄くなりました。

また、整備記録の性質上、全ての修理内容が確実に記録されているとも限らないため、有ると履歴を参照することはできますが、有るから大丈夫という書類でもありません。

一般的に…特にユーザーがいうほど整備記録の重要性は高くないので、整備記録の有無を中古車選びの最重要項目にするのは改めたほうがいいと思います。

あくまで参考や目安程度のレベルで考えておくようにしましょう。

関連記事:「ギリギリ&車検切れも売却OK!車買取や買い替えの話」

過走行とシビアコンディション

過走行とシビアコンディション

いい状態の過走行車を見極めるためにも知っておきたいのがシビアコンディション。

シビアコンディションとは車にとっての厳しい使用状況のことで、車についてあまり詳しくない人もこれに該当しやすくなります。

過走行は年間走行距離を基準に車の状態を推測する目安ですが、シビアコンディションは年間走行距離2万km以上といった走行距離だけでなく、ブレーキの使用回数、登降坂路や短距離での走行が多いなどの複数の条件があります。

過走行車でも過走行とシビアコンディションを重複したものであれば、車の状態がかなり悪くなるという可能性が高くなります。

しかし、こういった車に関する知識や運転技術があれば、同じ過走行であっても車の状態が悪くないため、できればこういった状態の良いものを選ぶことがおすすめなのです。

…過走行車は下を見ればかなりコストを抑えることはできますが、結局修理ばかりで満足いくものではなかった…と後悔する人も少なくないため、コストばかりではなくチェックすべきところはしっかりチェックすることが求められます。

しっかりとポイントを押さえていれば例え過走行車であっても、しっかり活躍してくれる相棒にだってなり得るのです。

関連記事:「走行距離の平均や目安(買い替え時期など)の話」

過走行と10万kmの目安

車の寿命として10万kmを目安としている人はいまだ少なくありませんが、今の車にとってはあまり当てになるような目安とはいえません。

10万km超えで走行する車は以前より増えつつありますし、身近なタクシーでもしっかりとしたメンテナンスにより30万kmでも現役で使用されています。

例えば走行距離が5万kmの中古車を購入し、「10万kmを目安にあと5万km程度乗ろう!」といった目処の付け方はあまり妥当とはいえません。

また、海外では50万kmを超えても現役で使用されている車も少なくないため、こまめなお手入れなどで大切に扱えばそれなりの活躍を期待できると思います。

…とはいえ、日本ではいまだに10万kmに対する悪印象が強いため、このくらいの走行距離になると「買い手がつきにくい→査定金額が下がりがち」という傾向があります。

過走行基準での10万kmはひとつの狙いどころにはなりますが、それなりに良し悪しを判断できる目利きも必要になってくるということをお忘れなく。

関連記事:「寿命で下取り…10万キロ超えの車に対する誤解」

過走行車の査定金額参考事例

せっかくなので、買取査定金額を掲載しているサイトから過走行車にあたる車の情報を、いくつか抜粋してまとめたのが以下の一覧です。

査定金額の事例その1
車種とグレード
(ボディーカラー)
年式
走行距離
査定時期
査定金額
プリウス 1.8 S
(シルバー)
2011年
24~25万km
2018年4月
27.2万円
アクア 1.5 L
(ブラック)
2013年
13~14万km
2018年3月
31.9万円
セレナ 2.0 20X
S-HYBRID
(ブラック)
2012年
15~16万km
2018年4月
26.4万円
フリード 1.5 G JS
(グレー)
2011年
11~12万km
2018年3月
14.8万円
アルファード
2.4 240S
(ブラック)
2009年
18~19万km
2018年4月
58.5万円
ワゴンR
FX リミテッド
(Pホワイト)
2013年
13~14万km
2018年2月
20.0万円
査定金額の事例その2
車種とグレード
(ボディーカラー)
年式
走行距離
査定時期
査定金額
プリウス 1.8 S
(Pホワイト)
2013年
127,694km
2018年5月
44.5万円
フリード 1.5 G JS
(ブラック)
2010年
186,776km
2018年5月
11.0万円
ステップワゴン
スパーダ 2.0 S
(Pホワイト)
2010年
153,050km
2018年5月
23.4万円
エクストレイル
2.0 DT 20GT
(レッド)
2010年
101,695km
2018年5月
70.0万円
マークX 2.5 250G
リラックスS
(Pホワイト)
2012年
111,549km
2018年4月
46.1万円
N-BOX カスタム G
ターボパッケージ
(ブラック)
2013年
103,602km
2018年4月
61.0万円

事例その1は一括査定でお馴染みの「車選び.com」、事例その2は独自のオークションシステムを導入している「ユーカーパック」の情報を参考にまとめています。

過走行車と一口にいっても人気の車種や車の状態など様々な要素が絡んでくるため、査定金額もピンからキリまで色々な値が付けられることになります。

…といったわけなので、こういう買取サイトを利用すればこういう結果になったという、ほんの一例ではありますがご覧頂き参考にしてもらえればと思います。

関連記事:「平均10万円以上の違い?車を売るならどこがいいのか」

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サービス情報買取業者情報
買取形式:一括提携業者:42社
利用料金:無料査定依頼:最大10社
入力項目:9項目業者選択:不可
入力目安:45秒対応地域:全国
売却実績①…トヨタ プリウス
年式
2010年
走行距離
6~7万キロ
査定日
2015年9月
+30万円の100万円で売却。
売却実績②…トヨタ ランドクルーザー
年式
2008年
走行距離
5~6万キロ
査定日
2015年7月
+60万円の460万円で売却。

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競売システムで高く売る!
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サービス情報買取業者情報
買取形式:競売業者数:2,000以上
利用料金:無料査定依頼:査定1回
入力項目:7項目業者選択:-
入力目安:30秒対応地域:全国
売却実績①…トヨタ プリウス
年式
2016年
走行距離
9,906km
査定日
2018年2月
+39万円の175.6万円で売却成立。
売却実績②…トヨタ アルファード
年式
2012年
走行距離
34,242km
査定日
2018年6月
+61万円の230万円で売却成立。

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(※ 2018年5月の車種別平均入札件数はトヨタ ハイラックスサーフが1位で34.4件、トヨタ アルファードが29.1件、ホンダ ステップワゴンスパーダが29.0件という結果に。)

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