運転免許の取得時にAT限定にするかを悩んだ人もいたのでは?
仕事の異動や転職などにより必要になることや、車を運転するうちにMT車を運転してみたくなったりなど、AT限定で免許を取得したものの、後から変更、いわゆる「AT限定解除」をしたいと思う人も少なくないようです。
運転操作を面倒と感じることもありますが、操作している感覚を楽しめるというのはMT車の魅力といえるのではないかと。
今回はそんなAT限定解除の方法、流れや必要な費用などについて。
そもそもAT限定解除って何?
車を大きく分類すると「オートマ(AT、オートマチック・トランスミッション)」と「マニュアル(MT、マニュアル・トランスミッション)」の2つに分類され、普通免許の取得時にAT限定かそうでないかを選ぶことになります。
AT限定でない場合はマニュアル車を運転することが可能になりますが、AT限定で免許を取得すると免許証の「免許の条件等」の項目に「普通車はAT車に限る」と印字され、マニュアル車を運転することはできなくなります。
マニュアル車の運転は覚えれば操作は可能になりますが、免許がAT限定のまま公道でマニュアル車を運転すれば「免許条件違反」で加点されることに。
AT限定と通常の教習の違い
AT限定とそうでない場合の教習所での違いが時間と費用。
普通免許の取得に必要な教習時間は道路交通法で規定されています。
種別 | 基本操作及び基本走行+応用走行 |
---|---|
普通免許 | 15時間+19時間の合計34時間 |
AT限定普通免許 | 12時間+19時間の合計31時間 |
※ 「道路交通法施行規則 別表第四」より。
上記の一覧の通りAT限定のほうが3時間短くなっています。
あくまで最低限義務付けられている教習時間となっているため、やや複雑なマニュアル車では人によっては時間オーバーする可能性も。
普通免許の取得にかかる費用がおおよそで30万円前後となりますが、AT限定だとおおよそ1~3万円前後費用は安くなります。
ただし、あとでAT限定解除を受講するほうが必要な教習時間は増え、費用も上記の差額よりも多くなるため、十分に考えておく必要があるというわけです。(詳細は後述)
AT限定を選ぶ人の割合
これは参考程度の話ではありますがAT限定を選ぶ人数について。
警察庁の2015年版「運転免許統計」によると、2015年中の第一種普通免許合格者が1,277,150人、このうちAT限定の合格者は726,216人となっているので、割合にして56.9%と半数以上の人がAT限定を選んでいるという結果に。
ちなみに、2011年中の第一種普通免許合格者が1,227,031人で、このうちAT限定が661,806人、その割合が53.9%となっているので、AT限定で免許を取得している人は増加傾向にあるといえます。
AT限定解除をする方法
ここからは本題のAT限定を解除する方法について。
AT限定解除に必要なのは「普通免許限定解除審査(技能試験)」に合格すること。
一応選択は2通りあり、免許センターで最短1日での取得も可能なようですが、審査の難易度が高く、マニュアル車の操作に慣れていない人がいきなり受けることはおすすめできません。
…なので、現実的には教習所(自動車学校)で受けるのが一般的。
教習所で審査を受ける場合の解除までの目安が3~5日程度。
最短で3日となるわけですがこの場合の内訳は1日2時間の教習なら2日で4時間、同日に審査は受けられないので審査に1日となり合わせて3日となります。
※ 1日2時間は「道路交通法施行規則 第33条 第4項 ワ」の規定。
AT限定解除の技能講習内容など
具体的な技能講習の内容について。
AT限定解除の場合は、最初に普通免許を取得したときのような学科教習や路上教習はなく、教習所内のみで行なう技能講習のみで最低4時間となります。
…あくまで最低ラインなのでうまく操作できなければ補習を受けることに…。
限定解除直後の公道での運転が怖いと感じる人が少なくないのは、この教習の仕組み上、路上での実践経験が積めないというのも無関係ではないかと。
教習で学ぶことは以下のようなもの。
- ・クラッチ操作とギア操作
- ・発進、停車、踏切手前の操作
- ・坂道発進
- ・S字やクランクといった狭路走行
- ・方向転換
- ・バック駐車
- ・縦列駐車
これまでオートマで可能な基本操作は問題ないとして、この操作に加えてクラッチ(クラッチペダルの操作)やらギアチェンジ(シフトレバーの操作)があるため、普段暇していた左手左足が突然バタバタします。
エンストすることも多くなるかもですがここではエンストしたって気にしないこと!
限定解除の教習時間は「大丈夫か?」ってほどわずかな時間で、その後は公道での運転が待っていますが、公道ではなかなかエンストするわけにもいきません。
ある意味ここでしっかり失敗しておいたほうが色々と勉強になるかと。
あと運転に自信がない場合は予習復習を頑張っておきましょう。
簡単な説明書きや操作説明の動画はネットでいくらでも確認できますし、初見でよく分からなくても一通り確認しておけば実践後の成長がやっぱりちょっと違います。
教習を実際に受けた後も動画や操作説明を読みなおして、できなかったところを重点的に復習の繰り返しという感じ。
当たり前なことかもしれませんが、なるべく短時間でさくっと終わらせたいなら、みっちりやっておいたほうがいいかなと思います。
技能審査後の流れと注意
教習時間を終え技能審査に合格すれば「技能審査合格証明書」がもらえます。
この合格証明書を免許センター(免許試験場)に持っていくと、免許証の裏面に「条件解除」のゴム印(いわゆる裏書)が押されて限定解除完了となります。
この時点では免許証が再交付されることはなく、表面の免許の条件等には「AT車に限る」の印字が残ったままで、裏面に条件解除のゴム印を押されたものが返却され、しばらくはこれを使用することになるわけです。
次回の免許更新時に表面の印字を除外したものが渡されることに。
あと注意しておくこと。
この技能審査合格証明書は発行から3ヶ月の有効期限があり、期限内に手続きを済ませないと証明書は無効となってしまいます。
審査に合格したらその場で終了ではなく、免許証に裏書してもらってはじめて終了となるので、スケジュールにあまり余裕がないという場合は、審査後のことも考えてスケジュールを組むようにしましょう。
AT限定解除に必要な費用とは?
教習所で必要となる費用は税込みでおおよそ5~6万円前後で、夜間教習を利用すると若干割高になる感じに。
これは基本の教習料や技能審査料などの諸々を含めた基本的な相場。
これとは別にその教習所の卒業生を対象とした「卒業生プラン」が用意されている場合もあり、このプランがあれば通常よりも安く(1~3万円程度)限定解除することも。
まずは自分が卒業した教習所をチェックしておいたほうがいいでしょう。
最低4時間だが補習は別費用
上記の料金は技能習得に最低限必要な4時間のみの基本プラン。
基本教習となる4時間を超える時間については、補習料として1時間ごとにおおよそ5,000円前後が必要となります。
また、技能審査も同じく落ちれば審査の度に費用がかかってしまいます。
こういったシステムがあるため、費用をなるべく安く抑えたいなら予習復習をみっちりやっておいたほうがいいというわけです。
周りにMT車を運転している人がいれば事前に相談しておくのもおすすめです。
関連記事:「2t?3t?普通免許で運転できるトラックとは?」

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