後ろから前へ…チャイルドシートの向きを変える時期

後ろから前へ…チャイルドシートの向きを変える時期

日本でも徐々にチャイルドシートを後ろ向きに設置する考え方が広まっています。

しかし、一定時期を過ぎれば子供の成長に合わせて前向きに切り替えることになりますが、そのタイミングをどうすればいいか悩む人は少なくありません。

そういった疑問を解説すべく、前向きにするタイミングや後ろ向きに設置する理由の再確認などについて書いています。

向きを変更するタイミングの判断材料としてご覧頂ければ幸いです。

前向きで使用するのは何歳から?

1歳超かつ体重10kg超

チャイルドシートを後ろ向きから前向きにする目安は、一般的には「1歳超かつ体重10kg超」といわれています。

これは「JPS(日本小児科学会)」が2008年に発表した提言書で、「衝突時の頸椎損傷を減らすため、少なくとも1歳をすぎ、かつ体重が10kgを超えるまで、子どもは進行方向後ろ向きに乗せる。」…と書かれており、こういった考えが広まっているのではないかと思います。

(※ 引用:「提言 車での安全な移動について 子どもの場合」 JPS)

…しかし、「AAP(米国小児科学会、American Academy of Pediatrics)」が、2011年4月に発表した米小児科専門誌「ペディアトリクス(pediatrics)」 では、新たに「2歳になるまでは」という発表もされています。

(※ AAPのWEBサイトなので表記は英語ですが、ご覧になりたい方はリンク先を参照してください。「https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/AAP-Updates-Recommendation-on-Car-Seats.aspx」

また、これには2007年の調査において、2歳未満の子供は後ろ向きのシートに乗せることで、死亡や重傷を負うリスクが75%少なくなる…とも書かれています。

これらは簡単に言うと「ある程度を想定した最低ライン」であり、後ろ向きでの保護効果を考えると、可能な限り長く後ろ向きで使用するのがよいと考えられています。

つまり、統計的には10kg未満なら後ろ向き、10kg超なら前向きなどのようにきっちりとした線引きをするのではなく、あくまで最低ラインとして考えることが大切です。

…とはいえ子供の発育も関係してくるため、いつまでも後ろ向きに乗せることはクルマの構造上においても現実的には無理があります。

そうしたことを踏まえつつ、現状では「これらを参考にして可能な限り長く使用する」…という考え方が、リスクを低減できる安全性の高い使用方法ではないかと考えます。

関連記事:「助手席でも合法…チャイルドシートの設置場所について」

安全基準で後ろ向きの義務化

チャイルドシートの安全基準にも特定時期までの後ろ向き装着が義務化されるなど、チャイルドシートはさらに安全性の高いものが登場しています。

チャイルドシートの安全基準といえば2012年に完全移行した「UN R44(ECE R44)」が広く知られていますが、新基準は「ECE R129(UN R129)」となっています。

※ UN(国連)、ECE(欧州経済委員会)

変更点は色々ありますがそのうちのひとつ、生後15ヶ月までチャイルドシートを進行方向の後向きに装着することが義務化されており、2016年には日本でも新安全基準であるR129をクリアした商品が登場しています。

(※ 参考ですが子供が15ヶ月のときの平均体重はおおよそ10kg前後。)

法律と体重不足について

ちょっと質問が多かった内容について補足しておきます。

チャイルドシートの設置については法律によって義務付けられていますが、設置の際の「前後の向き」については法律による規定はありません。

新生児や幼児期で前向きに使用しても違反になるというわけではありません。

また、「体重が足りないけど前向きにしてもいいの?」という質問も見受けますが、後ろ向きでの設置方法はリスクを低減できるチャイルドシートの使用方法のひとつです。

こちらも法的に義務があるわけではありません。

しかし、チャイルドシートが義務化された背景にも、交通事故によって子供の命を失うリスクがその理由となっています。

少しでもそのリスクを低減できる予防策として、法的な義務はなくとも後ろ向きの設置はおすすめしたい使用方法なのです。

関連記事:「徹底解説…チャイルドシートの義務違反と点数・法律と罰則」

知っておくべき後ろ向きの理由

前向きに変えるタイミングについては、そもそもなんで後ろ向きにするのかを知ることで、理解もより深まるのではないかと思います。

…やはり問題になるのはその衝撃と体格。

交通事故において、後遺障害が残ることが多いと言われている部位は「頸部」で、その代表的な症状が俗に言う「むちうち(鞭打ち症、外傷性頸部症候群)」です。

簡単に言うと事故のときの衝撃で、もともと重量のある頭部に加速が加わり、頸部に瞬間的かつ多大な負担をかけることで生じるリスクが高まります。

交通事故を実際に体感したことがない人でも、ちょっと強くブレーキを踏むことで、体や頭部が前にいってしまうような感覚を体感したことがある人は少なくないと思います。

あの感覚がもっと激しく短時間に襲い掛かるため、固定されていない頭部がその勢いでゆさぶられ、それを支える頸部に強い負担がかかってしまうというわけです。

むちうちは体格の出来上がった成人でも生じることが多く、まだ体の出来上がっていない子供への負担が大きいということは想像に難くありません。

…そこで有効な対策となるのがチャイルドシートを後ろ向きに設置すること。

クルマの進行方向と逆を向くいわゆる「後ろ向き」で設置しておけば、衝撃時に進行方向にいこうとする頭部はチャイルドシートによって支えることができます。

また、頭部以外にも密着した肩や背中など多くの箇所で事故時の衝撃を緩和することができるというわけです。

事故時の衝撃力は事故の規模にもよりますが、成人男性でもどうにもならないほど激しいものになることが少なくありません。

そういったリスクを低減できるのが後ろ向きでの設置方法になります。

関連記事:「3歳でのチャイルドシート&ジュニアシートについて」

チャイルドシートを選ぶ際の注意

いざチャイルドシートを選ぶ際に注意しておくことも少なくありません。

調べた限りあまり多くはないようですが、現状でも前向きにしか対応していないチャイルドシートもあるようです。

チャイルドシートには固定式と回転式があり、特に固定式のタイプでは対応している「向き」についても事前にチェックしておいたほうがいいでしょう。

せっかくなのでタイプ別に向きのことも踏まえて簡単にまとめておきます。

■ 回転式について

回転式は後ろ向きから前向きへの対応がスムーズにでき、日常的に行なう乗せたり降ろしたりの手間が少ないといった利便性の高さが特長となっています。

ただし、物理的に回転部分の機能が付加している分、「重く、大きく、高い」という点が人によってはデメリットになりやすいです。

最近は特に軽自動車に設置する人は多いかもしれませんが、軽自動車のサイズによっては回転式のサイズがネックになってしまうこともあります。

■ 固定式について

固定式は「前向き&後ろ向きの兼用タイプ」であれば、あとは子供の体格などのタイミングに合わせて設置しなおすだけです。

シート自体のサイズや価格は回転式に比べるとお手頃になっているので、利便性よりコスト重視の場合はこちらを選ぶ人が多いと思います。

…ちなみに、各メーカーの商品ごとに後ろ向きでの使用時期は異なるので、後ろ向きで使用するなら事前に確認しておくことがすすめられます。

以下に各メーカーの取扱説明書の内容をいくつか抜粋して一覧にしているので、参考程度にご覧いただければと思います。

メーカー&商品取扱説明書
コンビ
ゼウスターンシリーズ
・後ろ向きは体重10kg未満
・前向きは体重9kg以上
(公式サイトの説明書)
カトージ
Joie チルト
・後ろ向きは体重18kg以下
・前向きは体重9kg以上
(公式サイトの説明書)
アップリカ
クルリラ R129
・後ろ向きは体重13kg未満
・前向きは体重9kg以上
(公式サイトの説明書)

カトージの「Joie チルト」は固定式ですが、比較的リーズナブルな一品で、後ろ向きにもかなり長期間対応したものになっていますね。

アップリカの「クルリラ R129」は日本初となる「UN-R129」の安全基準をクリアした商品で、後ろ向きはやや長めの13kg未満まで対応。

…このように、商品によって後ろ向きで使用する場合の条件は大きく違っているので、自身の使い方から適した商品を調べておく必要があるかと思います。

関連記事:「種類と選び方のまとめ…チャイルドシートの基礎知識編」

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