クルマの購入を考えていると頻繁に登場してくる「ディーラー」というワード。
今さらだけど聞きにくい「ディーラーって何?」…という疑問を解決します。
初心者向けに分かりやすくまとめた入門編、ちょっと深く掘り下げた中級編…といった内容にしているので参考までにご覧ください。
まずは初心者のための簡単解説
すご~く簡単に言うと各メーカーと専属契約している「特約販売店」のこと。
(※ 一般的には「正規販売店」とも呼びますが同じ意味で使われます。)
…ここでいう「専属」とはつまり「特定のものに属する」ことを意味しており、これによりそのディーラーは契約を交わしたメーカー以外の新車を販売することはできません。
より具体的な名称を当てはめていうと、例えば自動車メーカーであるトヨタの場合、そのディーラーに該当するのがトヨペット店やカローラ店などになります。
基本的な流れとしては、自動車メーカーが製造したクルマをディーラーに売り渡し、ディーラーはメーカーから仕入れた新車を販売する…といった感じになります。
わざわざ英語の「ディーラー」を用いるのでピンと来ない人もいると思いますが、要は「メーカーの販売代理店」と考えるのが分かりやすいと思います。
各メーカー公式サイトの販売店一覧がディーラーの一覧となっているので、興味があれば各リンクより確認してみてください。
・トヨタの「販売チャネル一覧」
https://toyota.jp/service/dealer/spt/top
・日産の「販売会社一覧」
http://map2.nissan.co.jp/DEALER/INFO/
・ホンダの「四輪販売店検索」
https://shopsearch.honda.co.jp/auto/area/
ディーラーってどんな意味?
この項目はちょっとした余談。
ディーラーと英語で呼ぶとスマートな印象を感じますが、本来のディーラーの意味とはちょっと違う使われ方をしているので簡単に解説を加えておきます。
英語では「dealer」と表記し、意味は「商人、販売業者」を意味します。
日本では単にディーラーといえばいわゆる「車屋さん」を連想する人は多いと思いますが、本来はもっと広い意味で使われる英語です。
…なので、厳密には「カーディーラー(自動車ディーラー)」と呼ぶのが、本来の意味での正しい使い方になります。
ちなみに日本では平坦な読み方をするのが一般的ですが、英語では「ディ」にアクセントが付いたり伸ばし方が違ったりとやや印象が違ってきます。
無理矢理カタカナで表記すると「ディーラ」という感じになります。
ディーラーの特徴とは?
直接取引をしたことがない人は「クルマに詳しいスーツの人?」…といった印象しかないかもしれませんね。
最も特徴的なのは各メーカーの新車を販売していることですが、それと同じく注目すべきはサービスがしっかりとしていて全体的に質が高いということです。
信頼度の高い対応は比較的多くの人に高く評価されており、新車はディーラーからしか買わないという人は少なくありません。
各メーカーと契約しているので強いつながりや詳しい情報を持っており、メーカーの窓口的存在として頼ることができます。
また、ディーラーはメーカーと交わしている契約によって様々な制限を受けており、値引きの限界値が決められていることもそのひとつになります。
ディーラーにはそういった制限が存在するものの、メーカーからは販売台数に応じた「インセンティブ(販売奨励金)」が支払われており、メーカーとディーラーは持ちつ持たれつのような関係を築いています。
全体的にややコストは高くなりがちというのはネックですが、「安心を買う」という意味では優位性の高い選択肢になるのがディーラーという存在です。
メーカーとディーラーの関係
誤解されがちなので書いておきたいのが両者の関係。
ディーラーをメーカーの小売部門のひとつと勘違いする人もいるようですが、メーカーには直接的に消費者に販売する小売部門はありません。
少なくともトヨタと資本関係にある店舗はほんの一部で、大半は資本関係のない全く別の会社、いわゆる「地場系(独立系、地元資本)」と呼ばれるものです。
厳密には直資系ディーラー(資本関係にあるディーラー)と地場系ディーラーに分類はされますが、新車を購入する際の比較としては大きな違いはないので、この点にはあまりこだわる必要はないと思います。
ちょっと違うのがサブディーラー
ここまでの説明でおおよそディーラーの概要がつかめたかと思いますが、ディーラーと似て非なる「サブディーラー」というのもあります。
ディーラーを理解するならサブディーラーとの違いを知っておくと役に立つと思うので、ここではサブディーラーについて解説していきます。
サブディーラーを簡単に解説
簡単にいうとメーカーと直接的に契約を交わさず、ディーラーから特別価格で新車を仕入れて販売しているのがサブディーラーです。
同じ代理店でも親にあたるディーラーはメインディーラー(主代理店、特約販売店)で、その子にあたる副代理店がサブディーラーという関係になります。
サブディーラーはメインディーラーと同じく新車を取り扱っていることから混同されることは多いですが、日本で一般的に使用されるディーラーは前者のメインディーラーのみをさして使用されることが多いです。
言葉だけでは違いの分かりづらい両者ですが、出来ること出来ないことはそれなりに違ってくるので、やはり分けて理解しておいたほうがいいと思います。
サブディーラーの特徴とは?
特徴的といえるほど最も大きな違いは「取り扱い車種」です。
サブディーラーはディーラーと違い、メーカーと専属契約を交わしているわけではないので、複数のメーカーの車種を取り扱うことが可能になっており、看板などにも複数の自動車メーカーの名前やロゴが掲載されています。
これは専属契約となっている現状のディーラーにはできないことなので、これだけでもサブディーラーかどうかを判別する特徴といえるでしょう。
他にも、一概にはいえませんが「○○自動車」や「○○モータース」といった名称は多いので、名称から判断できる店舗も多いです。
…続いては先ほども触れた専属契約の有無も大きな相違点。
メーカーと直接的に専属契約を交わしているわけではないので、サブディーラーは新車をたくさん売ってもメーカーからインセンティブが支払われることはありませんが、メーカーからの縛りや制限を受けることもありません。
詳しくは後述しますが値引きの制限も受けないということです。
…あとサービスについて。
基本的に接客応対などを含めたサービス全般の質はディーラーの方が高いです。
サブディーラーが一括りで劣るというわけではなく、平均レベルで考えるとディーラーよりはやはり劣るといった感じになるでしょう。
しかし、サブディーラーの方が親しみやすく付き合いやすいといったケースもあるので、このあたりは各自の好みで判断するしかありません。
特に気になる価格について
誤解のないように注意しておきたいのがサブディーラーの販売価格。
一般的には間に店舗が増えるほど、その分マージン(利ざや、手数料)が生じるため、サブディーラーから仕入れるメリットは薄くなります。
…しかし!
ディーラーのようにメーカーからの値下げ限界値という制限がないため、その店舗の匙加減でちょっと厳しい値下げも引き受けてくれることがあり、場合によってはディーラーより安く購入できることもあります。
もちろん値引きによって取り分が少なくなるので、率先して値引くようなことはしないと思いますが、ディーラーとの競合を考えると無理するケースも少なくはありません。
サブディーラー価格の注意点
…ただし!
「それならサブディーラーだけをめぐって探してみるか…」と考える人もいるようですが、それはあまり得策とはいえません。
その理由として値引きは店長などの判断によって行われるというところ。
その値引きが今後の付き合いも含めた値引きである場合、一見さんと常連さんで同じような値引き額にするかといえば難しいところでしょう。
これについては立場を入れ替えて考えると非常に分かりやすいこと。
何の見返りもなく自分が損をするような取引をする人はほぼいないでしょう。
損を請け負うだけの利を感じないとそれだけの値引きはありません。
立場上、ディーラーより頑張れる余地はありますが、無理を引き受けてくれるかはそういった要素も含まれるということを理解しておいたほうがいいと思います。
ディーラー系中古車販売店とは?
最後は「ディーラー系中古車販売店」について。
新車を購入する場合のみなら関係ありませんが、中古車の購入を考えている場合ならディーラーも関係してくるので知っておいたほうがいいと思います。
ディーラー系の簡単な解説
実はディーラーといっても新車のみしか扱っていない店舗もありますが、同時に中古車を販売している店舗もあり、こういった店舗を「ディーラー系中古車販売店」と呼びます。
中古車販売店といえばガリバーやビッグモーターなどの大手から比較的小規模な店舗もありますが、そういったものを「非ディーラー系」と呼び、ディーラー系(ディーラー系中古車販売店)と別に分けています。
ディーラー系と非ディーラー系の2つに分けているように、同じ中古車でも両者が扱う中古車はかなり違ってくるので、その違いについて理解しておくのが吉となるでしょう。
ディーラー系中古車の特徴
別メーカーの中古車がある
ディーラー系中古車販売店にはそのメーカー中心の中古車が多いですが、別メーカーの中古車も販売されています。
専属契約により新車の取り扱いについては制限されていますが、中古車については別メーカーであっても取り扱うことができるというわけです。
…また、仕入れルートの違いから中古車の内容も違ってきます。
非ディーラー系では「オートオークション(会員制)」からクルマを仕入れるのが一般的ですが、ディーラー系ではユーザーから下取りしたクルマや、ショールームなどに展示用として使われた「展示車」などが中古車として販売されています。
価格とサービスの質
ややネックになるのは中古車の価格。
一般的な非ディーラー系の中古車に比べると、ディーラー系で取り扱っている中古車は全体的に割高なので、価格重視の人には不向きになるかもしれません。
…続いてはディーラーと聞いて期待が高まるのはやはりサービス面。
中古車とはいえディーラーが扱う商品なので、整備、品質、保証など全体の平均レベルはやはり高いです。
ディーラー系中古車販売店では独自の「ディーラー保証(メーカー保証ではない)」を無料で付けられることが多く、その後のアフターサービスも含めて考えるとトータルサービスは充実しており、決してコストパフォーマンスが悪いわけではありません。
もちろん故障が起こらないわけではありませんが、ディーラー保証を無料で付帯しておけばおおよその事態をカバーできるため安心度は高いです。
…気になる点は中古車の在庫数(俗に言うタマ数)。
基本的に在庫数はあまり多くないので、買い替えたいときに狙っている車種が見つかるケースは少ないです。
ディーラー系中古車を選択肢に入れるなら、このことも含めて時間がかかることを前提に動いておくのがおすすめです。
関連記事:「いくらが目安?200~400万円での車の頭金相場とは?」

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