万が一の補償に!カーシェアリングの保険の特徴

万が一の補償に!カーシェアリングの保険の特徴

カーシェアリングを利用してみたいけど自動車保険や補償内容はどうなっているの?…と気になっている人も多いと思います。

もちろんカーシェアリングでも自動車保険には加入しており、別途保険料は必要のないコミコミの料金となっているのが一般的です。

カーシェアリングの保険と補償について確認すべきは以下の4つ。

自動車保険対象の損害を補償
免責金額自己負担の金額
NOC車両の営業補償
NOC免除補償の負担軽減

「NOC(ノン・オペレーション・チャージ、non operation charge)」という見慣れない名称もありますが、これもカーシェアを利用する上では深く関係します。

ここではこれらの保険や補償について詳しく解説しています。

カーシェアリングの自動車保険

自動車保険といえば個人でも8割以上の人が加入しており、万が一の備えとして加入の意識が高い保険となっています。

個人では負担に感じることも多い自動車保険ですが、カーシェアでは基本的に保険料が料金プランに含まれており、万が一事故を起こしても対象の事故であれば保険金が支払われることになります。

カーシェア各社の保険と補償内容を以下の一覧にまとめたのでご覧ください。

種別dカー
オリックス
カレコタイムズ
対人賠償
(1名毎)
無制限無制限無制限
対物賠償
(1事故毎)
無制限
(免責0円)
無制限
(免責0円)
無制限
(免責0円)
車両保険
(1事故毎)
時価額
(免責0円)
時価額
(免責0円)
時価額
(免責0円)
人身傷害
(1名毎)
3,000万円6,000万円無制限

対人賠償保険と対物賠償保険は無制限で車両保険は時価額。大手はいずれも補償内容はしっかりしていますね。

念の為、自動車保険についておさらい程度にまとめると…。

対人賠償事故相手(他人)に対する補償
自賠責の不足分をカバー
対物賠償他人の車やモノに対する補償
自賠責では補償の対象外
車両保険自分の車両に対する補償
人身傷害自分や同乗者に対する補償

対人対物が相手側、車両保険や人身傷害が自分側の保険となっており、個人ではそれほど加入率の高くない車両保険でもばっちり加入しているので、万が一の事故が大事故の可能性を考えてもある程度安心することができます。

ここでポイントになる免責金額と人身傷害保険についてさらに解説していきます。

カーシェアでは免責0円が多い

これもおさらいとしてまずは免責金額のおさらいから。

免責とは?
責任を免(まぬが)れると書き「めんせき」と読みます。これに設定されている金額は保険会社ではなく被保険者が負担する金額をあらわします。
関連記事:「いくらが適切?車両保険の免責金額について」

あとの項目でも関係してくるので解説しておきますが、例えば免責金額が50,000円となっていて事故を起こし、損害額が180,000円になった場合、この損害額のうち被保険者が50,000円を負担し、130,000円は保険金で支払われるといった感じになります。

…さらに詳しく知りたい場合はリンク先を参照のこと。

今回比較したカーシェア大手ではいずれも免責0円となっているので、事故を起こしたとしても損害負担額は0円ということになります。

(※ ここで紹介したサービス以外では免責ありの場合もあるのでご注意。)

当然ながら補償内容が手厚く免責金額が安く、かつ利用料金も安ければユーザーにとっても使いやすいということになります。

カーシェアの人身傷害補償

補償金額にて大きな違いを見せているのが人身傷害補償保険。

ぱっと見でもdカーシェアの3,000万円とタイムズカープラスの無制限ではものすごい差を感じる!…という人も多いのではないでしょうか。

しかし、個人で自動車保険に加入する場合と比べてみると、最低金額の3,000万円を選択することが多く、保険会社によってその割合は異なりますが、3,000万円を選択する人は4割~5割という統計結果も明らかにされています。

次に掲載した一覧は「自動車保険の概況(2017年版)」より人身傷害保険の補償金額を抜粋したものです。

種別契約台数構成比
3,000万円まで30,401,394台54.6%
3,000万円超18,151,242台32.6%
5,000万円超4,232,418台7.6%
無制限2,940,612台5.3%

(※ 出典:自動車保険の概況 損害保険料率算出機構)

これはさらに多くの部分をカバーできる生命保険や医療保険に重きを置き、人身傷害補償は最低限に…と考えるケースも多いことからです。

他社と比べてしまうと3,000万円という金額は不安に感じるかもしれませんが、実は大げさに少ないといえる金額でもないわけです。

…とはいえ、これらを理解した上で補償を厚くしておきたいという理由があれば、タイムズカープラスのように補償の厚いカーシェアを利用するのがおすすめ。

dカーシェアは人身傷害の限度額が3,000万円となっていますが、「NOC補償」が無料となっているので、実は総合的に考えると利便性は悪くありません。

(※ NOC補償についてはあとの項目で詳しく解説しています。)

似て非なる自動車保険とNOC

免責0円でもNOCにはご注意!

この記事の冒頭でも少しだけ触れた「NOC(ノンオペ)」について。

保険や補償を知っておく上で深いつながりが…という話をしましたが、NOCとは「営業損失補償」「休業補償」を意味しており、その車が営業(稼動)できない期間の損失分に対する補償のことで、これはユーザーが負担する費用となります。

事故などを起こしたときに「保険の免責が0円なので個人負担がないのでは?」…と混同されるケースもありますが、そもそも自動車保険とNOCは別物なのでご注意。

逆にいえば自動車保険にはカーシェア専用車両の休業補償分まで補填することはできないため、運営会社はこれをNOCというシステムでカバーする形になります。

カーシェアを利用する上で保険や補償を把握しておきたいというのであれば、NOCの事例やその費用、それを免除するための料金なども知っておいたほうがいいと思います。

NOCの対象となる事例の一覧

NOCの対象となる事例は各社で細かく決められていますが、基本的なところではあまり大きな違いはありません。

代表的なものは交通事故で、NOCは自走可能な状態であれば20,000円、自走不可能な状態であれば50,000円といったものが一般的になっています。

以下の一覧ではNOCの対象となる事例の一部をまとめています。

NOC事例案件詳細
忘れ物運営会社が回収する場合
汚損・臭気など煙草・灯油などの臭いの除去
ペットの毛などの清掃、臭いの除去
嘔吐物の清掃、臭いの除去
ゴミの回収、清掃など
紛失車両の鍵や給油カードなど
バッテリーあがりバッテリー交換が必要になった場合
破損ナビなど搭載機器の器物損壊
返還場所間違い所定のステーションと違う場所に返還した場合
パンク運営会社が修理した場合
燃料不足ガソリンや充電不足になった場合

…全社全件を掲載するとちょっとボリュームが大きくなるので、ここで紹介するのはその一部なので、詳細については各公式サイトで確認をお願いいたします。

要は事故、清掃、パンク、バッテリー上がりなど、車を動かせなくなったらその分を補償してください…というものなので、該当事例は感覚的に理解できるものが多いと思います。

基本的に運営会社が緊急出動に要した費用などはNOCには含まれないことが多く、「NOC+実費」といった形になるのでご注意。

各社でそれぞれ細かく必要なコストが定められ掲載されているので、こちらもしっかりチェックしておくことがすすめられます。

一部免除されるNOC補償制度

NOCの事例を見てしまうと「やってしまいそう…」と不安になるかもしれませんが、これを一部免除する「NOC補償制度」があるので万が一の出費も軽減することができます。

これは保険に近い仕組みになっており加入料金は比較的リーズナブル。

NOC補償制度というより「NOC一部免除制度」といった方がわかりやすいかもしれませんね。免除となる事例の一部は以下のとおり。

NOC補償制度の一例
事故におけるNOC免除
タイヤパンク免除
バッテリー上がり免除
鍵のインロック免除

各社で免除対象は若干違いますが、基本的に最も負担になりやすい「事故によるNOC」が含まれており、それだけでも補償制度の役割は大きいです。

各社のNOC補償制度の加入料金は以下にまとめています。

サービス名NOC補償料金
dカーシェア
あんしん補償サポート
無料
オリックスカーシェア
制度なし
カレコ
トラブルあんしんサポート
324円
タイムズカープラス
TCP安心補償サービス
309円

各社で補償制度のサービス名は若干違っていますが、基本的にその役割や免除対象は近いものになっています。

NOC補償制度を採用しているサービスであっても、その加入料金はそれほど高くは設定されていないため、比較的加入しやすいのではないかと思います。

…ただし、基本的に1回の利用毎の料金となっているので、超短時間で回数が多いという場合はコスパが悪くなることにご注意。

こうやって比較してみると、dカーシェアはNOC補償制度までが料金プランに含まれているので、料金プランに含まれている補償内容は意外に厚くてシンプルになっており、短時間&回数が多くても使いやすい料金設定というのがいい感じ。

保険が適用されないケース

これはカーシェア独自ではなく個人で加入する自動車保険でも同じこと。

基本的なルールを守らない場合は保険が適用されないケースもあります。

例えば故意の危険な運転による事故や飲酒運転で事故を起こした場合など、個人で加入する自動車保険でも適用されないケースは、カーシェアでも同様に補償の対象外になると考えておいたほうがいいでしょう。

さらにカーシェア独自で注意しておくべきなのは、事故発生時はサポートセンターへも連絡すること、非会員による運転は対象外などサービスによって違いますが、こういったカーシェアならではの保険適用条件もあります。

これらについての規約・約款は公式サイトに掲載されていますので、登録前や利用前には一読しておくことがすすめられます。

交通事故を起こしたときは気が動転してしまうことも少なくないので、サポートセンターへの連絡を忘れないように特に注意しておきたいところですね。

関連記事:「がっつり紹介!カーシェアリングのデメリット色々」

レンタカーの保険・補償との違い

(※ もともとあるサービスとの比較もわかりやすいと思うので追記。)

保険・補償においてレンタカーと大きく違ってくるのは免責金額の部分。

レンタカーでは対人賠償無制限、対物賠償無制限(免責5万円)、車両保険時価(免責5万円)、人身傷害補償3,000万円…といった補償内容が多いです。

この免責金額に設定されている5万円を0円にするのは「免責補償制度」で、車種により1,000~2,000円を別料金で設定していることが多いようです。

つまり、カーシェアと同じく免責0円の状態にするには、レンタカーでは最低限1,000円程度の別途料金が必要になります。

大手のカーシェアでは基本的にこれが含まれた料金ということになるので、レンタカーより料金はシンプルで分かりやすいですね。

…また、レンタカーにも自動車保険とは別にNOC補償制度を採用しているところが多くあり、加入料金は500~1,000円程度が別料金で必要となっています。

先ほどの各社比較を見る限りこちらもレンタカーの方が若干割高な印象ですね。

関連記事:「使うならどっち?カーシェアリングとレンタカーの違い」

個人間カーシェアの保険との違い

運営会社の車両をシェアするのは単にカーシェアと呼びますが、個人が所有する車両をシェアするのは一般的に「個人間カーシェア」といいます。

個人間カーシェアでは1日自動車保険などの超短期型保険に自動加入(加入必須)、1日1,000円以上といった感じで最終的な支払金額に含まれる形になります。

車両情報のところに掲載されている利用料金には、1日自動車保険の保険料が含まれているわけではないのでご注意。

一見するとカーシェアより安く利用できる設定に思えても、保険料分を含めて考慮するとカーシェアより高くなってしまった…なんてこともあります。

利用の際は先に保険料をチェックしておき、車を探すときは掲載されている金額+保険料で試算しながら探すのがおすすめです。

個人間カーシェアリングはdカーシェアでも提供されているので、詳細は別記事の「ドコモのdカーシェア…特長や使い勝手など」を参考にしてください。

保険は負担感の大きなコスト

万が一のことを考えるとどうしても最低限加入しておきたい自動車保険。

自動車保険と自動車共済をあわせると個人での加入率は8割以上となっていることから、その必要性は高く認識されているといえるでしょう。

(※ 関連記事:「気になるデータ…任意保険の加入率ってどうなの?」

…しかし、一方でその維持費用を負担に感じる人も少なくありません。

損害保険料率算出機構が作成した「自動車保険の概況 2017年度版」によると、全体の年間保険料は平均約6万円という結果が明らかにされています。

種別契約
台数
(台)
保険料
(千円)
平均
(円)
普通
乗用車
14,816,3731,133,909,84576,531
小型
乗用車
15,838,007953,480,58260,202
軽四輪
乗用車
16,740,716845,066,74250,480
全体61,708,9153,706,813,73660,069

(※ 出典:「自動車保険の概況」 損害保険料率算出機構)

やはり軽自動車は最も安くなっていますがそれでも年間平均は約5万円。

…続いて、JAMA(自工会、自動車工業会)が作成した「乗用車市場動向調査 2017年度版」では、「維持費の負担感が大きい」と感じている人は44%と半数近くに。

また、各維持費の負担感で任意保険料を負担に感じている人は75%で、トップの車検代 84%に次いで2位に該当する結果になっています。

(※ 出典:「2017年度 乗用車市場動向調査」 JAMA)

万が一の事態が起こればとても大助かりとなるのは間違いありませんが、そもそもの仕組み上利用感覚の薄い維持費用となっているので、それが余計に負担に感じやすくなる原因となっているのかもしれません。

車の使用時間が多ければそれほど負担感は強くないかもしれませんが、車を使用する時間が短い人ほどコストパフォーマンスはどうしても悪くなってしまいますね。

カーシェアでは自動車保険料が最初から利用料金に含まれているので、保険の部分についても利用した分だけ負担するということになり、維持費用の負担感は軽減されやすくなっていると思います。

…ちなみに、年間6万円ということは1ヶ月 5,000円、5,000円あればカーシェア大手「カレコ」のベーシックプラン&コンパクトクラスが10分毎130円なので、約380分=約6時間以上利用できる計算になります。

自動車保険分のコストだけでもカーシェアだとこれだけ利用できる計算に。

詳しくは「カレコの公式サイト」をご覧ください。

関連記事:「料金設定が魅力!カレコ・カーシェアリングの特徴とは?」

カーシェアリングの保険を総括

他業種のサービスと比較しても、カーシェアリングでは補償内容は厚く、免責金額が0円となっていることが多いため、その分料金プランがよりシンプルですね。

自動車保険の補償内容を単純に比較するとタイムズカープラスが最も手厚いということになりますが、料金と使い勝手を考えるとdカーシェアは補償のコスパが優れていますね。

どこに重点を置くかによって優先度は違ってくると思うので、ここで掲載した情報をカーシェアサービス選びの参考にして頂けると嬉しいです。

しかし、自動車保険やNOC補償制度があっても、あらゆるケースが補償されるというわけでもないので、補償される範囲は事前にしっかり把握しておくようにしましょう。

関連記事:「料金比較!カーシェアリング4社の最安料金とは?」

会員数No.1のタイムズカープラス!
会員数No.1のタイムズカープラス!

2017年9月に業界初の全国展開を達成しており、利用可能な地域が最も多いため、国内旅行に適したカーシェアといえるでしょう。

また、2018年7月には単独で会員数100万人を突破したことが発表され、カーシェア業界では圧倒的なシェアを獲得しています。

サービス情報その他の情報
対応地域:全国最短利用:15分~
車種:30車種以上予約単位:15分毎
通常料金:最安206円給油割引:15分相当
ポイント:100円で1P学生プラン:あり

最短15分で15分毎の料金は206円。パック料金は全車種共通となっており、料金プランはとってもシンプルなのが特長。

3種類の夜間パックは使い勝手が良く、24時間利用可能というカーシェアのメリットとの相性もいい感じです。

ステーション数は1万箇所を超えていますが、毎月の新規オープンや増車の数は多く、利用できる地域は今後もさらに増えていくことが期待されます。

関連記事:「料金比較!カーシェアリング4社の最安料金とは?」

低コスト&車種の多さが魅力!

カーシェア大手のひとつですが展開は東京23区を中心としているため、利用できる地域が限定されてしまうのがやや難点。

サービス情報その他の情報
対応地域:11都府県最短利用:30分~
車種:60車種以上予約単位:10分毎
通常料金:最安80円給油割引:300円分
ポイント:200円で1P学生プラン:あり

しかし、通常プランでは10分毎130円、平日プランではなんと10分毎80円と圧倒的な格安プランが魅力的。

料金の自動計算で最安適用、夜間パックの6時間返却で距離料金無料、給油割引での金額割引など、とにかく料金面と相性の良い独自サービスが多く、価格重視のユーザーには最もおすすめのカーシェア。

また、取り扱っている車種は60以上と業界でもトップクラスの多さで、レクサスやベンツ、ロードスターなど普段乗れないクルマを楽しめます。

関連記事:「選べる車は60車種以上!カレコの使い勝手や特徴」